あらすじ

 二月の真冬時、商社ユーロカンパニーに勤めている綾瀬美夏は仕事の帰宅途中、泥棒と名のる川辺夏久という少年と出会う。これがトラブルの始まりだった。夏久は「お前は俺の姿を見た。だからついて来い」と、いきなり強引な申し出を美夏に押し付け、拒否すれば殺すと言う始末。
 美夏の思考は混乱のさなかだった。
 強制的につれてこられた場所は、地下の造られた巨大なアジト。そこで美夏は夏久の相棒といわれる伊豆野呉地と出会う。夏久と違い、呉地の軽い調子に半ば安堵する美夏。
 しかし、事態は思わぬ方向、美夏はなぜか殺人者の一人とあげられてしまう。
 はめられた……呉地はそう呟く。その瞬間、本当の事件がはじまった。
 3人は協力して事件の真相をさがそうとした結果、敵の正体を掴んだ。相手の名は森羅浩平、呉地の元後輩ということを、本人から語られる。そして、その裏にある悲惨な過去も。
考えてた問題よりあきらかに異常な現状に、美夏自身もうどうすればいいのか分からないでいた。
 だが夏久は動いた。森羅に会うため、ユーロカンパニーに向かおうとした。だがなぜか、「お前ナビゲータ」と、けっこうどうでもいい理由で美夏もそれに同行することに。
会社の中を進み、当初の目的地の社長室にたどり着く。そして、数分ほど経過したとき後方からの発砲。そこに数人の部下と森羅はたっていた。
 多勢に押され一端引くことに、だがその時夏久が撃たれた。歩けば激痛が走る深いものだった。
 だが、夏久は動いた。美夏を庇いながら、まるで自分を盾にするように憔悴の状態ながらも必死動いた。
 美夏はわからなかった。なぜ自分に対して、こんな一生懸命なのかを。
 そのあと、理由を知り、驚愕する。
 明かされる夏久と美夏の因縁、事件の真実。全て事象は、二人が出会った時からすでに動いていたのだと、美夏はあとで知る。



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