戦乱続く荒んだ時代。あえて義侠を掲げる江湖の武芸者を、人は侠客と呼んだ──。
 浙江省龍泉の険しい峰で少年・劉子羽は老爺の指導を受け『竜神楽舞』の稽古に励んでいた。『臥竜天舞』の型ができないのだ。
 稽古の途中、胸騒ぎを感じた子羽は家に戻り、倒れた老爺を発見する。慌ててふもとの村に医者の助けを求めるも、用心棒に暴力で追い払われる。
 通りかかった女侠客・朱瑞麗に子羽は危ういところを助けられる。助力を申し出た瑞麗と共に峰へ戻るが、老爺はすでに息を引き取っていた。
 我を失い駆け出した子羽は誤って崖から転落しかける。間一髪、追いついた瑞麗に救われた子羽は死に直面して現実を受け入るのだった。
 夜、子羽は山頂の石舞台で『竜神楽舞』を披露する。本来は竜神に奉納する舞を、老爺への手向けに舞う。見ていた瑞麗が唐突に舞い比べを申し出て、子羽は応じる。瑞麗は『竜神楽舞』の型が武芸の型と同一と見抜いたのだ。一種の武芸比べとは知らず子羽は勝負に熱中し、夜が明ける。
 ふもとの村から黒煙が立ち昇る。瑞麗は盗賊団の略奪だと告げ、引き止める子羽に構わず急行する。
 一人になった子羽は気付く。老爺を亡くした自分を慰めてくれたことに。そして、他人を助ける理由は何一つ必要ないことに。
 炎に包まれた村で瑞麗は孤軍奮戦する。そもそもうわさに聞いた盗賊団を退治するため、瑞麗はこの村に立ち寄ったのだ。相手は多勢。雑魚を蹴散らすも、武芸に秀でた盗賊団の頭目にさすがの瑞麗も劣勢に追いこまれる。
 絶体絶命の危機。そこへ、子羽が駆けつける。子羽は闘いのさなかで絶技『臥竜天舞』を完成させて頭目を倒し、盗賊団を追い払う。
 そして子羽は自分の力を他人を助けるために使いたいと願い、瑞麗と旅立つ決心をする。



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