朝の雨は憂鬱だ。
傘を持つ手が、じっとりと汗ばむ。なんとか滴を避けようとするが、上手くいかない。どうしても服にかかってしまう。まったく、通勤するだけで一苦労だ。
私は雨が嫌いだ。服が濡れるし、化粧も落ちてしまう。そんなわけで嫌いな季節は梅雨。つまり今この時期、毎朝力が出ない。
駅までの道を足元だけ見ながら歩く。大学の時からずっと通いつづけた道。就職先が大学の近くだったおかげで、もうかれこれ五年は同じ道を往復している。
どうしてわざわざ大学の近くの店に就職してしまったのだろうかと、よく後悔する。毎日目にする大学生の姿は、雨よりも私を憂鬱にさせる力があるのだ。
視線が目の前に小さな水溜りが出来ているのを捉えた。
職業がらハイヒールなんて、はいていない。身軽なスポーツシューズの私は、それを軽く飛び越えて駅前に到着した。
駅前には沢山の人がいつも通り群れている。その光景になぜか安堵感を覚えながら改札へと向かった。
傘を閉じて、しずくを振り落とす。
にくらしいことに私が駅に着いたとたん、空は雨を小ぶりへと変えて、次の瞬間には虹をこしらえた。雨はきれいに上がった。
初めから晴れていれば、新品の服が台無しになることはなかったはずだ。
薄い七色のそれを、あたかも親のカタキでもあるかのように睨みつけた。まあ、いつまでもそうして空を呪っていてもしょうがないのだが。
気を取り直して、定期入れを出そうとカバンを探った。
……ない。
手が無情にも空をきる。
そんな馬鹿な……家に置いてきたのだろうか。
私は泣き出したい気持ちをこらえて改札から離れ、隅っこの方にある古い木製のベンチに腰掛けた。幸い建物の下にあるため、ベンチは濡れていなかった。
必要最低限の物しか入れていない手提げカバンを、首を突っ込むようにして確かめる。
財布と定期入れが入っていなかった。不幸中の幸いとでも言うのだろうか、ピンクの小さな携帯電話は入っていた。
私は必要以上に携帯を強く握り締めながら、急いで勤め先にコールした。少しの間の後、店長の恭子さんの声が聞こえた。
「はい。こちら安藤花屋です」
「あ、あの。先輩。私です。智子です」
フーッとため息が聞こえて、恭子さんの声ががらりと変わる。お客様用の高い声から、低い地声に。彼女を知らない人なら、話相手が変わってしまったのだろうか、という印象まで覚える豹変ぶりだ。
その様が母親に似ていて、少しおかしかった。普段なら笑えたかもしれないが、今日の私には無理な注文だ。
「どうしたの、ともちゃん。また遅刻?」
「は、はい。あのぅ定期券を家に忘れて……」
「わかったわ。できるだけ、早くきてね」
「はい。すみません」
電話を切って、カバンに放り込む。恭子先輩は許してくれたというのに、胸の痛みは、のどにひっかかった魚の骨みたいに残った。
私は昔から物忘れが激しくて、今までも遅刻することが多々ある。原因は大体、定期券を忘れたり、財布を忘れたり。
そんな私に愛想を尽かさず、雇ってくれている恭子先輩には心底感謝している。
先輩との出会いは大学一年生の時だった。
彼女は、大学に入ったばかりで、その激しさに右往左往していた私を見つけ、いろいろと面倒をみてくれたのだ。私よりひとつ上なだけなのだが、そうとは思えないほどしっかりした人だ。
その頃から先輩のお家は花屋さんを経営していた。
大学を出ても行く当てのなかった私を拾ってくれたのも先輩だった。
私の現状なんて、額面上は親から離れて独立しているなんて偉そうなものだが、実際はこんなものだ。まだ誰かに頼っている。
とにかく一旦家に戻らなくてはならない。
定期券もなければ、財布もない。いくら先輩が寛大な人でも、近頃限界が近づいている気もするし……。幸い空は晴れている。これ以上憂鬱になることはないだろう。
がきっ。
立ち上がろうと太ももに力を込めたとき、後ろで何か音がした。
何か硬いもので木を引っかいたような音。そう例えば、私が今座っている木製のベンチをひっかくとこんな音が出るだろう。
はて? この近くに木製の物がこのベンチ以外にあっただろうか。
がきっ、がきっとまた音が、私のすぐ後ろから発生する。なんだろうかと、思考した。
まあ、とにかく振りかえればいいのだ。私は座ったまま、首だけを慎重に動かして後ろを見た。
誰もいない。
予想に反して誰の姿もない。どうせいたずら好きの子供が悪さをしているのだろう、と見当をつけていたのだが……。
音は私が動いたのを確認したからだろうか。ハッキリとした、分別のつく物へと姿を変えた。
ワン!
立ちあがってベンチの後ろを見た私の目に映ったのは、ちぎれんばかりに尻尾をふる、小さな白い子犬だった。
がりがりとベンチをひっかくその犬の首には首輪があり、頑丈そうな布のひもが結んであった。ひもは長く、建物が邪魔をして先端はここから確認できない。
なんだろう。いままでこんな所に犬がいるなんて、気づかなかった。
普通に駅に通勤するだけでは、駅から死角になっているこのベンチの後ろに犬がいても誰も気づかないだろう。深夜、サラリーマンが向かう酒屋は全く反対方向にあるし、住宅街もこちら側ではない。
もしかしたらずっとここに居たのだろうか?
いや、それはない。何日もの間、ベンチの後ろに潜み続けることは、いかな子犬とて不可能だ。
ということは……。
私は首輪についた紐をたぐってみた。それはあっけなくスルスルと、手に引っ張られ全貌をあらわにする。ひもは何かに結びついているわけではなかった。どうやらこの犬は何処からか逃げ出して来たようだ。
ついでに首輪も確かめてみる。名前もなにも明記されていなかった。店で売っているそれと全く同じ、新品同然の青い首輪だった。
それにしても子犬は私に対して妙に無警戒だった。私自身犬が好きで、現に家にも犬が沢山いる。そのため犬に対しての警戒心は少なく、必要以上に恐れることはない。が、ここまで初対面の人間に対し無防備な犬は初めてだ。
番犬には向かないわね。
と、そこまで考えて気づいた。
私は子犬を所持したことが無いのだ。家に居る犬は皆、成熟した犬ばかり。子犬が無邪気なのは当たり前のことなのかもしれない。
私は人懐っこいその白い子犬にハートを容易く射止められていた。
か……かわいい……。
鬱々とした心も忘れて、ついつい無我夢中で頭を撫でてしまう。残ったもう一方の手でくるりと丸まったシッポを伸ばしたりして遊んでみる。唾が自然とあふれ出してきた。尻尾や顔立ちからして、どうやらこの犬は柴犬のようだ。
私の頭の中は、その子犬の名前を何にしようかと、『早く家に帰って定期券を持って来なければ』という重要な使命はどこへやら、それだけで一杯になっていた。
「すみません」
声がして、はっと我に帰った。
力の抜けていた顔の筋肉を引き締める。背中に刺さった声は若かった。とげとげしい、攻撃の声色だ。
「あなたが飼い主だったんですか。きちんとしてくださいよ!」
急に怒鳴られてわけのわからないまま振り向いた私の前に仁王立ちしていたのは、私よりもかなり大きな、学生服を着こんだ男の子だった。
「は、はい?」
何がなんだかわからない。そんな私を置き去りにして彼はまくし立てた。
「まったく、すみませんどころじゃないですよ。犬を一週間も放っておくなんて尋常じゃありませんよ」
「一週間ですか、それはひどいですね」
思わず同意してしまう。
「まったくです、しかも僕が見つけたときは餓死寸前だったんですよ」
「なんて飼い主でしょうね!」
こんな可愛い子犬なのに! なんだか怒れてきた。
「そんなわけで、はい」
言って、男の子は長いひもの最端部を拾って私によこした。
「連れて帰ってください」
「はい?」
男の子は、私にひもを渡すとすごい勢いで離れて行ってしまった。
頭が混乱する。だが一つだけ確かなことがある。私は犬を一週間もほったらかしにしたりはしない。彼は誤解をしているのだ。たかぶる心を静めて、その誤解を解くべく彼に話しかけた。
「あのですね、あなた誤解してますよ、……」
ワン!
気づくと、私に握られたひもが悲鳴をあげていた。さっきまで私の膝に寄りかかっていた子犬がいつの間にかひもを最大限まで引っ張って、男の子の方に飛びかかろうとしていたのだ。
子犬が吠えた瞬間。男の子はズザッ! と二メートルくらい後ずさったかと思うと、どこに隠していたのか警棒のような木の棒を構えた。
まるで殺人犯を前にしかたのような鬼気迫る形相だった。
私はすぐに唸る子犬をねじ伏せた。その慌てようを楽しんでも良かったのだが、やはり異常なほどの彼の姿は気の毒に思えた。
犬といっても所詮は子犬だ。当然私の方が力がある。以外と力持ちなのが自慢の私にとって子犬を押さえ込むことは簡単だった。
「あの、もう大丈夫ですよ」
「ハァハァ…… そ、そうですか?」
息まで荒らしている。
別段犬に恐れを感じない私は、こみあげてくる笑いをこらえるのに必死だった。
無理やり私に抱かれた子犬の姿を見て、少しは安心したのだろうか、男の子は木の棒を構えたままでだが近寄ってきた。
とにかく彼は私のことを完全に誤解している。しかも見たところ極度の犬嫌いのようだ。落ち着いて話し合うのはこの状態では不可能に近い。
子犬には悪いと思ったが、ベンチの死角になる所に移動してもらうしかない。
私は妙に長いそのひもを短くまとめて持ってから、男の子に、
「待っていてください」
と言って、立ちあがった。犬を移動させるのだ。
うなる子犬を無理やり引っ張りながら歩きだした私に、男の子の遠慮がちな声が聞こえた。
それは意外な言葉だった。
「あの、エサ持ってきたんです。そいつにあげてやって下さい」
そして、薄っぺらい学生カバンから少し潰れたロールパンを差し出してきた。
いったいどんな誤解をしているのかも疑問だが、とる行動も相当わけがわからない。
私は首を捻るばかりだった。
「つまり、私が飼い主だと誤解したんですね?」
隣に座っている男の子に確認をする。
「はい、どうも、すみません。怒鳴ったりして」
大きな体をすくめながら謝っている男の子。彼の名は原というらしい。
原君は今から一週間前、あの子犬――原君はシロと呼んでいた――を川原で見つけたそうだ。この町には大きな川が流れていて、それをまたぐ橋の目立たない暗がりの中で、シロはぐったりとしていたそうだ。
それを見つけた原君は、毎日朝と、夜。橋の下でエサを与えてせわをしていた。
それが今日エサを与えに行ったら、跡形もなく居なくなっている。彼が言うには、ひもが外れたのが原因らしい。
そんな簡単にひもが外れるものだろうか。少し納得いかなかったので問い詰めてみると、犬が怖くてひもを結んだとき、結び目に力が入っていなかったせいでしょう、と顔を赤くしながら告白してくれた。
原君の口調は落ちついていた。学生服もきちんと着こなしている。そんな些細なことに私は安心感を持った。
「それで、なんで私が飼い主だと思ったんですか?」
「いや、シロがすごいなついてたから、僕にはそんなことなくて、いつも吠えかかってくるんですよ。だからこんなになついているのなら飼い主のはずだと思ったんです」
そう言いながら原君は、どこかすっきりとした顔をしていた。
「これからシロちゃん、どうするんですか?」
彼はシロ見つけた時からすぐにポスターを作ってそこいら中に貼って回ったらしい。しかし一週間しても飼い主だと名乗り出るものはいなかったそうだ。
シロは捨て犬だったのだろう。捨て犬の飼い主が名乗り出る道理はない。
「どうするって、お願いします」
「はい?」
「いや、ですから飼ってくれるんでしょう?」
「え…… なんで私が?」
原君はそれが、さも当然であるかのように私に告げた。あいにく私の家には、すでに犬が居る。
「そんな…… 僕に飼えって言うんですか?」
たしかに原君には荷が重そうだ。だが私は、もうそんなに犬に魅力を感じてはいない。次は猫にしようと思っていたというのに……。
「そうは言っても、あなたが先に見つけたのだし。そんなに嫌なら保健所に出すなりすれば良いんじゃないですか? そうすればお互い、無理をしなくて良くなりますし」
原君はそれを聞くとすぐさま首をブンブンと振った。
「それは、だめです。シロがかわいそうじゃないですか」
「はぁ……」
どうも納得いかない。彼の言うことは矛盾している。説明してもらわなければ、引き取る気にはなれそうに無かった。
「では、質問しましょう」
「はい、なんでしょうか?」
「なんでシロを拾ったんです? 犬が苦手なんでしょう?」
「それは……」
原君は少し顔をしかめてから、深く座りなおした。
「そうですね。確かに変ですね。言ってることが。嫌いなのに可愛そう。そうですね、ええと……」
「竹下です。竹下智子」
「話を聞けば、竹下さんも納得してくれると思います」
辺りの人影が、まばらになり始めていた。
電車が発車する音。これで今日三回目の音。
原君が話し出した。
「あれは、僕が小さい頃、そうですね大体、幼稚園に通っていた頃ですか。僕は犬が怖くなかったんです。逆にその頃は犬が大好きで……。
ある日、僕は犬を拾ったんです。シロを見つけたのとほとんど同じ場所。橋の下で子犬を拾ったんです。その犬も真っ白な毛並みで、僕はシロって名づけました。
僕は浮かれて、そのシロを家に連れて帰り、えさを与え、ダンボールで無骨な家を作り上げ飼い犬にしようとしたんです」
原君は一度息を止めてから、今度は少し重い声で続けた。
「そこまでは、良かったんです。でも大きな難関があった。僕の父親は大の犬嫌いなんです。もう、犬という言葉を聞くのも嫌だってくらい。
それでも幼い僕はどうにかなるだろうとタカをくくっていたんです。
その日の晩。僕はさっそく父親に頼んでみました。犬を飼わせてくれって。でも運がなかった。父親は、都合の悪いことにその日ベロンベロンに酔ってたんですよ。僕がそう言ったのを聞いて突然立ちあがると、何と言ったと思います?」
「捨てて来い! とかですか?」
「ぶっ殺してやるって、言ったんですよ。僕は驚いて、まさか殺すなんて言うとは思わなかったんです。必死で止めようとしましたが、酔った父親を止めることは小さな僕には荷が重過ぎました。結局父親は、すがりつく僕を跳ね飛ばして玄関に向い金属バットを握り締めたんです。
その後は、もう悲惨なものでした。
……それで、僕は犬に申し訳なくて。そのときの犬の死に様が恐ろしくて、犬が怖くてしかたないんですが、それでも犬が困っているとほっとけないんです」
「……」
その話しのインパクトに私は声もでなかった。
まさか、そんな凄惨な過去があるとは思わなかったからだ。
「だから、僕なんかじゃなくてシロがなついてくれる人に飼って欲しいんです。シロには幸せになって欲しい。竹下さん。お願いします」
「はぁ」
確かに私には、それは私なりにだが、シロを幸せにしてやれる自信がある。
原君はこっちを心配そうな、頼るような目で見つめている。
もし私が断ったらどうなるのだろう。原君はシロが再びなつく飼い主が見つかるまで、引き取り手を探さなくてはいけないのだ。
それが、話しを聞いただけに酷くかわいそうに思えた。
「わかりました。一匹や二匹増えたところで変わりません。私が引き取りましょう」
「ほ、本当ですか? 良かった〜」
原君は心底嬉しそうに肩をなでおろした。人を助けたという自慢が体を駆け巡っていった。私は困ってる人を助けたんだ。まるでヒーローにでもなった気分だった。
「じゃあ連れてきますね。シロ、シロ〜」
さっと立ちあがり結んであったひもを外して、シロをベンチまで近づけた。
「どわああああ!」
原君はまた派手な声をあげて離れていく。やっぱり手には木の棒。今度はもう一方の手にも握っている。二刀流だ。
ククク……。
私はやっぱりそれが面白くて、笑いをこらえながら、ひもを持って原くんを追いかけた。
「いけー! シロー! お礼を言うのよ!」
なんて言いながら、原君を追いたてる。
いつのまにか私は笑っていた。
ワンワン! どこか嬉しそうにシロが吠える。私とシロは逃げる原君を追いかけて、楽しんだ。
憂鬱な気分は消えた。
原君とシロが、まるで私の心の雨雲をはらすために現れてくれた気がした。
お礼を何度も言いながら去って行く原君と別れて、私はシロと一緒に家へと急いだ。
早く行かないといけない、定期券をとってこなくては。
早足で歩きながら原君のことを考えた。
彼の言い分は考えれば考えるど、とてもノンフィクションには思えなかった。
もし私が原君と同じ立場なら犬を拾ったりしないだろう。きみが悪くて手が出ないに違いない。
それに彼の出現のタイミングは、ご都合主義も良い所だと思う。なぜシロが橋から逃げ出して駅前に向かったことが解かったのだろうか。
つまり、原君。彼は私を騙すため、一芝居うったのだろう。そういえば、近頃野犬が増えて困ると耳にした気がする。
なぜ私が選ばれたのか……、それはあまり考えたくない。私の顔は騙すのに丁度良いほど間抜けなのだろうか。
いけない、いけない! すぐに嫌な考えを振り払う。
物事はプラス方向に考えなければいけない。
原君が私を騙す標的に選んだのは、私が陰鬱な顔をしていたからだろう。きっと私を励ますために標的にしたのだ。
彼がシロを押し付けるために私を騙していたに違いないと確信しても、不思議と嫌な気はしなかった。嘘も方便というやつだろう。
そうシロはプレゼントなんだ。
シロ? そうだ小犬の名前。
今日は先輩に悪いことをしてしまった。これではいつもより遅れてしまうのは決定的だ。
ふと、いい考えが浮かんだ。そうだ、先輩を夕食に招待しよう。少しでも機嫌を良くしてもらわなくてはいけない。これからも末永くお付き合いすることになるのだから。
実は私は料理が得意だ。そこいらの定食屋位の実力はあると思う。
昨日ナイフも研いだばかりだし、新鮮な食材も目の前にある。
前を歩くシロを見つめた。可愛いシッポがゆれている。思わず舌なめずりをしてしまう。
子犬は食べたことが無い。冷凍庫のジョンとケンには悪いが、今夜のメインディッシュの権利はシロに有るようだ。
先輩も原君も、シロも喜ぶだろう。
シロちゃんは運がいい。すぐに幸せになることができるのだから。
「おいしくしてあげるね」
ワン!
子犬はおいしそうに、水溜りを跳ねた。
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