あらすじ
事の発端は、代議士である神坂憲一が殺害された事から始まった。神坂公史は父の死を疑問に思い、義妹の唯と共に真相究明に乗り出した。
一方巷では、妊娠中の女性が相次いで発狂死するという事件が起こっていた。
平刑事である加藤京介は、その自殺事件が何者かの陰謀であると見ると、非合法の情報会社――MAGIを味方に付けて独断で捜査を始める。
そして偶然にも警視庁内部の不正が明らかになった時、全く関係ないと思われた二つの事件が、奇妙な繋がりを見せ始めた。これらの事件は、科学庁が秘密裏に行おうとしていた計画に深く関わっていたのだ。
『プロジェクト ネクストエイジ』
それは遺伝子操作した精子を受精させ、新種の人間を作り出す計画。しかし神坂憲一はそれを察知し、計画を潰しにかかったのだ。
彼の工作は功を奏し、そのプロジェクトは闇に葬られたかに見えたが、計画責任者の息子――麻生尚紀は虎視眈々と復讐の時を狙っていた。そして彼は自殺した父親の実験を引き継ぎ、人体実験と称して精子バンクに改造精子を故意に流出させる一方で、仇である神坂憲一を殺害したのだった。
真実が見え始め、麻生尚紀を追う公史と京介は、さらに衝撃的な事実を知る。神坂唯はそのプロジェクトで生まれた子供であり、その母親が二人と共に捜査をしてきたMAGIのエージェント――舞嶋沙也加だった。
それぞれの思惑の中、麻生との一回目の遭遇で神坂唯を拉致されていた三人は、最後の戦いを決意する。神坂公史は妹を助けるため。加藤京介は最後の事件を片付けるため。そして舞嶋沙也加は過去への贖罪のために……。
だが麻生は決戦の手前で、唯に殺されていた。自らの心を閉ざし全てを拒絶する彼女に、三人は為すすべもなかった。
こうして事件は失意のうちに終わる。
しかし、その中で小さな奇跡が起こり始めていた。
それは、神坂唯の回復……。
失意の奥底から、一欠片の幸せが生まれた。
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