あらすじ

  政治利用されない為に、その存在を秘匿されている皇女ルフィルは、帝都
に帰る途中盗賊に襲われる。
 そこへ男――ランドが突然現れ、盗賊を倒す。ランドは『強さ』を求める剣
士だった。ルフィルはランドを護衛に誘い、ランドはそれを承諾する。
 翌日。街道を歩いていると、盗賊の首領が仕返しに登場。首領はランドと好
勝負をするが、結局破れる。首領は実は女で、名をステラといった。ステラは
二人についていきたいと言い、ルフィルたちはそれを了承する。
 パオリニという町に向かっていた三人は道すがら、パオリニに住んでいるエ
リシオという男の子を助ける。しかしエリシオの母ミシルの奇妙な行動を受け
た町長ベルタスの話で、ランドはエリシオが自分の弟だと知る。
 ランドの父ジーンは彼が幼いときに失踪し、彼はジーンを強く憎んでいた。
そしてエリシオのことも同じようにランドは憎む。
 そこで『殺人鬼』という通り魔の噂を聞いたランドは、朝早く起きると戦い
に行ってしまう。ランドは彼の前に敗北し、とどめをさされそうになるが、ス
テラがそれを止める。『殺人鬼』はステラの兄だった。彼もまた『強さ』を求
める男だった。
 二日ほどランドとステラは呆然としていたが、そこへ『殺人鬼』から、エリ
シオを返して欲しくば来い、という手紙が届く。ランドは死にに行くつもり
だったが、ルフィルの一声で生気を取り戻す。
 『殺人鬼』との再度の戦いでも、完膚なきまでにランドはやられる。『殺人
鬼』はランドの本気を見たがり、エリシオの左手首を斬り落とす。ランドは怒
りに燃え、今までの限界を越えて『殺人鬼』を倒す。エリシオを憎まず、弟と
して受け入れようとランドは思った。
 後日。『殺人鬼』の最期の言葉から、あのときの力の源に悩んでいたランド
は、ミシルからエリシオが実は拾い子でジーンの子でないと聞かされる。ステ
ラは兄のことを吹っ切り、ルフィルたちと一緒に行こうと決める。
 三人は帝都に向けて歩き出した。



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